
藍染の暖簾です。
特に京都の町屋界隈には
夏場は欠かせない道具らしいです。
これってただ風情を良く見せるために掲げているわけではありません。
これには深い訳があるんです。
先ず、藍の成分には虫除けの効果があります。
昔、クーラーなど無い時代
玄関と裏口は昼間は開けっ放しにして
空気の流通を良くしていました。
しかし虫が大量に発生する夏、虫が入って
来ないための防御策として重宝されました。
しかし、藍染製品の取り扱い方には
細心の注意が必要です。
汚れてもむやみに洗剤を使って、
ザブザブ洗ってはいけません!
洗剤の成分と藍の成分が化学反応をおこし、
製品がズタズタに引き裂かれてしまう危険があります。
タライの中で軽くユラリユラリと軽く洗うだけに
止めておいてくださいね。
え?汚れが落ちないじゃないかって?
大丈夫!写真を見てください。
新品の綺麗な暖簾よりこのほうが趣がありませんか?
それと藍は、中国や日本の古い薬学書には虫除けだけでなく、
汗疹や水虫の防止、消臭効果もあると記載されていますよ。
読んだことないけど。。。
肌に直接羽織る藍染の肌着や法被がその時代
重宝されたのも納得できますね。
それでは今日はこの辺で、
ご機嫌うるわしゅう。
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