ポリエステル繊維を含む衣料品をアイロンがけした際に、色が「薄くなってしまった!」と感じた経験はありませんか?
実はその現象は、染料が空気中に消えてしまったと考えてよいでしょう。
熱によって染料の昇華が起こると退色したように感じられるだけでなく色ムラになったり、他の部位を汚染したりすることがあります。
また、下に敷いたアイロンマットに色が移ったりアイロン自体に色が付着したりすることもあります。
これらの現象は、ポリエステル繊維が生乾き状態の時に高温でアイロンがけをすると起きやすいようです。
一般的に、繊維を少々濡らしておく方がシワは伸びやすいというイメージがありますが、すべての繊維に有効な手段とはいえないのです。
アイロンがけの際は霧吹きをする前にポリエステル繊維が含まれていないか、もう一度確認してみましょう。
さらに、ポリエステル繊維が含まれている衣料品のアイロン温度は、これらのトラブルを防ぐために130度以下にする必要があります。
アイロン温度が低いと、シワが伸びにくいと思われがちですね。
しかしポリエステルに限っては低温アイロンでも、弱いシワなら簡単に伸びますのでご安心ください。

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