【真っ白の服って、この世にはありません!】

夏の衣服で最も映える色と言えば「純白の服」ですね。

 

しかし、買った当時は鮮やかな白色だった服が、着用と洗濯を繰り返すと、

だんだん色がくすんだり黄ばんだりしてくるように感じることはありませんか?

 

実はこの現象は、服の繊維の色が「くすむ」のではなく、

色が「元に戻る」と理解してください。

元々、服を形成する繊維には「純白」という色は存在しません。作られた色なのです。

 

繊維メーカーは純白の繊維を作るために、まず糸を漂白してできるだけ白くします。

さらにそのうえに蛍光染料を使って仕上げていきます。

 

この蛍光染料は、紫外線に当たると「くすんだ色」の繊維を

純白に見えるようにする効果があるのです。

 

つまり、人間の目には真っ白に見えているだけで実際にはそうでは無い、

という科学的なトリックなのです。

 

ただし、蛍光染料には弱点があります。

 

洗濯を繰り返したり、長い間紫外線にさらされたりすると蛍光染料の効果が薄れ、

元の色がでてきてしまうのです。

 

純白だった服が洗濯を繰り返すことで色がくすんだり、黄ばんで見えるのはこのような理由からなのです。

また、蛍光増白剤はお肌のデリケートな方々にとって肌荒れなどのトラブルの原因にもなります。

 

肌着やタオルなど直接肌に触れるものを洗う場合は無蛍光洗剤をお勧めします。