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【カシミヤ表示の落とし穴とは?】

ニット製品を購入する際に「カシミヤ」と表示されていると

つい触れてみたくなりますね。

 

肌にやさしくしっとりとしていて上品な光沢感があり、

しかも軽くて暖かい。カシミヤはまさに「繊維の宝石」です。

 

そのカシミヤは、山岳地帯に生息するカシミヤ山羊の首元の産毛のみを使用した繊維で、

1頭から約200グラム程度しかとれません。

 

そのため、セーターを1着作るには数頭分のカシミヤ山羊の産毛が必要になります。

カシミヤのセーター1着の価格が何万円もするのはうなずけますね。

 

しかし、約20年前からこの「カシミヤ100%」のセーターがネットを中心に

1着数千円という安値で販売されるようになりまた。

 

そこで公正取引委員会により、安価なカシミヤ製品の調査が行われると、

「カシミヤ100%」と表示されていても実際には20%未満、

ひどいものでは数%しかカシミヤが入っていないものが見つかりました。

 

これらの安価な製品にはカシミヤの代わりに羊やヤクや

死んだカシミヤ山羊の産毛が混入していたそうです。

 

偽装の手口は巧妙で、繊維を引っ張ったり薬品を使用したりして

繊維表面の形状や手触り感がよく見えるように装っています。

 

加工の際に毒性の強い有害物質が使われるとの報告もあり、

偽装したカシミヤ製品を家庭で洗うと簡単に穴があいたり、

虫にも食われやすいので、極端に安価な製品には手を出さない方がよさそうですよ。